小山ヶ丘6丁目マンション 事業者との協議





こんにちは!


ブログオープンから数日で2500を越えるアクセスをいただいています。
閲覧いただきありがとうございます。

さて、今日は私たちが4月20日の住民説明会をきっかけにした
事業者との協議に関することについてお伝えします。

結論からお伝えすると、5月から始まった協議ですが、残念ながら不調に終わりました。

急激な人口増加による避難所や教育・保育環境への影響、また建物の配置や規模に伴う風害や道路混雑や事故の危険性なども協議の場で訴え続けてきましたが、根幹部分である「高さ」・「規模」・「配置」については「事業採算性があわないため、あきらめてください。」「1戸たりとも減らしません。」とのことでした。






1(1)協議申出について

201858日「町田市住みよい街づくり条例」第25条に基づき町田市役所に協議申出を申請しました。

協議申出は住民説明会が行われた最初の日から20日以内に申請することが義務づけられています。
協議申出が受理されると、関係住民と事業者で110日間を目処に協議を行うことができます。

住民説明会後、私たちはこの多摩境通りが「多摩境通り景観形成誘導地区」として景観に配慮すべき地域として指定されていること、景観条例に則したこの街独自のまちづくりの基準を示した「町田市景観みちしるべガイドライン」の存在を知り希望を持ちました。

さらに街並みと調和させるように事業者向けの「多摩境通り景観計画誘導地区 チェックリスト」を確認。「配置」や「形態・意匠・色彩」など細かく項目が設定されており、今回のマンション計画がこの景観計画から大きく逸脱していると思わざるをおえませんでした。
そこで、上記「多摩境通り景観形成誘導地区チェックリスト」を基に、業者の計画概要書と照らし合わせながら以下のような協議申出書を作成しました。


多摩境通り景観形成誘導地区については68ページから掲載





私たちの協議申出の趣旨

この計画に採算重視の設計が随所に見られ当地区の景観方針を逸脱しているため、多摩丘陵など緑豊かな環境と一体となった景観、車交通や歩行者に配慮しうるおいある沿道景観となるよう改善、変更を求めるものです。

具体的には、以下の3点を求めます。

①建築物の高さを見直し、従来の景観を最大限確保
②道路境界線からセットバックした配置、更に建築物を分節、かつ建築物の色目を優しい色合いに変更し建築物から受ける圧迫感を軽減
③建築物と歩行者間に植栽を施し、自然資源と馴染む住宅・街並みの保持



協議申出は町田市役所によって受理され、527日を皮切りに協議会がスタートしました。 






1(2)町田市議会に請願提出・採択

更に協議をより価値あるものにするために行政から働きかけてもらえるように『小田急不動産による小山ヶ丘6丁目マンション計画に関する「住みよいまちづくり」の観点からの請願』を620日の町田市議会 建設常任委員会に提出しました。提出にあたっては、自民党 佐藤伸一郎議員を筆頭に、保守の会 大西宜也議員、町田市民の会 東友美議員・わたべ真実議員、公明党 斎藤かつひろ議員、日本共産党 殿村健一議員に推薦のご署名のご協力を賜りました。
最終的に629日の町田市議会 定例本会議にて全員の賛成で採択されました。






請願申出の趣旨

価値ある「まちづくり協議」とするための指導

住民から話し合いや文書による回答を求められた場合すみやかに対応し、協議期間内に価値ある協議となるよう小田急不動産に働きかけること


②景観に関する指導

町田市景観計画では、「地域の個性を生かし、景観に配慮した取り組みを行い、 地域の魅力あるまちづくりに貢献する」ことを事業者に求めています。 町田市として小田急不動産が真の意味で景観計画の基本姿勢に従い、周辺環境と調和した街づくりを尊重するよう働きかけること。多摩境通りの一建物として突出することがないよう、高さ・配置・色・植栽についての以下を希望する。

周辺建築物群との調和をとる
三ツ目山公園・尾根緑道からの眺望の最大限確保
周辺への圧迫感を軽減する
近隣住宅のプライバシーを守る



2.交渉経過










3.小田急不動産の計画と交渉による条件変遷

(1)基本情報

      ①敷地面積 21,850.41

   ②うち民有緑地面積 
    9,518.58㎡(敷地面積の43.5%)
   ③建築面積 6,501.30
   ④延べ床面積 48,563.33
   ⑤建坪率 30%(基準60%)
   ⑥容積率 166.47%(基準200%)




(2)交渉による主な条件変遷
     
     変更箇所は背景を黄色にしています。