東京都町田市 小山・小山ヶ丘西地区。
多摩境通りに面して、小山ヶ丘小学校、三つ目山公園、商業施設Mr.Max多摩境店、その向かいにいくつかのマンションや戸建てが立ち並んでいるエリアです。
そして橋本方面から久保が谷戸トンネルを上がってきて多摩境通りと交わるところに小山ヶ丘西交差点があります。
今、その交差点前にマンション計画が進行中なのです。
2018年4月4日、Mr.Max前の空き地に一枚の看板が貼り出されました。
町田市小山ヶ丘6丁目計画
事業主:小田急不動産
総合企画:長谷工コーポレーション
小田急不動産さんといえば、Mr.Max脇の住宅地「リーフィア小山ヶ丘」事業主。
「リーフィア小山ヶ丘」は、景観区域内の良好な景観形成のために町田市で第1号の景観協定書を取得し、快適な生活環境の確保している素敵な住宅地。電柱を地下に埋め込んだ、ゆったりとした街並みが印象的です。
その住宅エリアと多摩境通りを挟んでほぼ真向かいの敷地での今回の計画は、同じコンセプトのもと、つまり景観に配慮されたマンションが建築されるだろうと思っていました。
概要説明書を目にするまでは・・・。
2018年4月20日、関係住民対象の説明会が開催されました。(於:ソレイユさがみ 関係住民9名出席)
説明会で提示された計画図面を一目みて、
出席した近隣住民は、息をのみました。
その外壁の高さに。
その外壁の長さに。
セットバックの距離に。
その規模に!
12階建―高さはこの地域の用途制限31mに対して30.99m。
建物の長さ―多摩境通りに面して東西に149m。
久保が谷戸通りに面して南北に131m。
建物のセットバック―多摩境通り側4.6m(のちの協議最終案5m)、
久保が谷戸通り側に至っては1.14mのみ(協議最終案3m)。
世帯数―428世帯(協議最終案427世帯)。
後日情報収集の折、偶然知ることになるのですがその規模はなんと・・・
町田市内1棟あたり3番目の大きさに相当します
このまま計画が進んだら……。
人の往来の多い小山ヶ丘小学校西(Mr.Max前)交差点はどうなってしまうだろう。
この計画を検討もしないで認めて、いったん建ってしまったら最後。
50年、60年と、この長大な壁とともに暮らしていかなくてはならない・・・。
私有地での開発。
けれど、小山ヶ丘の住民はこの巨大なマンションが建つことについて、不安や懸念を何も意見も言えず、容認しないといけないの?
この街にふさわしい計画なの?
この街にはこのマンションを受け入れるキャパシティがあるの?
街そのもののあり方を変えてしまうのではないの?
など、計画への多くの疑問を抱きました。
また、街全体で考えないといけないとの思いを強くしました。
事業主さんにこの土地のことをもっと知ってもらって、この街に見合う計画に変更してもらうようお願いしよう!
そこで、私たちは「未来に受け継ぐ小山ヶ丘の景観を考える会」を立ち上げ、町田市住みよい街づくり条例に基づき町田市に対して、本計画の協議申出をすることにしたのです。
つづく